妻夫木聡と満島ひかりの共演で、第135回直木賞の候補になった貫井徳郎の小説『愚行録』を映画化。羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーを描く。
★2006年第135回 直木三十五賞 候補
★2006年第19回このミステリーがすごい! 第29位
★2007年第4回本屋大賞 第74位
ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学び、短編作品を中心に活動してきた石川慶監督がメガホンをとり、長編監督デビュー。脚本を『松ヶ根乱射事件』『マイ・バック・ページ』などを手がけた向井康介が担当した。
ある時、エリートサラリーマンの一家が殺害され、世間を震撼させる。犯人が見つからないまま1年が過ぎ、改めて事件を追おうと決意した週刊誌記者の田中は取材を始める。関係者へのインタビューを通して、被害者一家や証言者自身の思いがけない実像が明らかになっていき、事件の真相が浮かび上がってくる。