こじこじこじか

愚行録のこじこじこじかのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
3.8
原作は未読ですが、貫井徳郎は好きな作家の1人です。ミステリー作家に分類されるのでしょうが、ミステリーの妙が好きというよりも彼の文体が好きなのです。ミステリーでありながらも柔らかくて温かみのある文章を映像で表現できていたと思います。

彼の作風から「3度の衝撃」というのは煽り過ぎだろうなと思っていましたが、矢張り煽り過ぎでした。原作でもそれ程煽った表現をしていないと思います。それでも衝撃は衝撃でしたし、彼っぽい良い意味で温い衝撃が心地好かったです。

ネグレクトで子どもを生死の淵に立たせてしまっている自分の妹の話と、犯人が捕まらずに未解決のまま捜査が停滞している一家3人惨殺事件がどうリンクしていくか、想定内の展開でしたが面白く観られました。

この社会は格差社会じゃない、階級社会なんだ。

スクールカーストしかり、日本にも着実にカーストが出来上がってきているのかも知れない。
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