エンディングが異常に美しい映画。
守りたかったものを守ったと実感した瞬間。その安堵が伝わってきた。作り込まれた言葉よりも強かった。
この映画で思ったこと。
バッドエンドにまさるのは、やるせなさだ。
報われないとも違うし、打ちのめされるでもない。
舞台が富山であることも大きな意味がある。
ムラ社会の性格が強いからこそ、どこに行っても話は筒抜けで噂される。
なのに、最後の最後まで犯人は挙がらない、疑いが深まる。
この二項対立が綺麗だった。
守りたい守りたい、と大げさなくらいだったけど心の機微に触れた。