ケンシューイ

追憶のケンシューイのレビュー・感想・評価

追憶(2017年製作の映画)
2.6
昭和の奥ゆかしさ、大御所監督&カメラマンならではの作風ってものを感じる。

でもこれは微妙だなー。
一つはキャスト。昭和の香り漂う中で、平成のスター俳優陣が浮いて見える。高倉健さんのポジションに岡田くんがいるわけなので、どうしても違和感は感じてしまう。
もう一つは脚本。全体の骨格はまるで東野圭吾ミステリーかのようで、殺人事件の中から見えてくる人間ドラマ。だけど一人一人の人物像や、伏線の張り方が弱くて、案外さらっと新事実が判明していくので、物足りなさを感じてしまう。

過激さがエスカレートした最近の作品に慣れてしまって、刺激が強いものを追い求めすぎてしまう観る側の責任もあるのかな。