かつての親友も既婚者と独身に。そんなおっさん二人が森までドライブしてキャンプして秘境の温泉につかりに行くというのが良い。カーラジオのブッシュ政権下での左派論争からして何やら不穏だが友達だけど何かわだかまりある告白には現実にも身に覚えがある感覚なので分かるな…と。映像、音、間の取り方などかなり繊細に作られており無言もまた雄弁。にしても2018年には心のベストアルバムに選んでいたウィル・オールダムが役者してて驚き。この人の音楽もいいのだけど流れるのはヨラテンゴで御多分に漏れずオレゴンの自然との相性には即ハメ状態に。Boid樋口氏の音響調整も効果的で劇場体験としては今年のベストの一つになった。
