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彼らが本気で編むときは、のmononcleのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
4.2
失礼ながら、荻上直子監督は《かもめ食堂》で才能のすべてを使い切ってしまったとおもっていた。以降は、唯一《トイレット》が健闘したもののあとの作品は、すべて二番煎じのスローシネマであった。

だが、今回はユーモア漂う社会派ドラマ。母性とはなにか?家族とはなにか?ジェンダーとは何か?を問いただす良作である。個人的には、家族形態の有り様は、混沌として好いとおもっている。さまざまな形態が存在すれば、許容量も増え、不要な偏見も緩和されるだろう。また今後、マキオのようにゲイでないにもかかわらず、女性を恋愛対象としない男性もふえてゆくのだろう。難役をこなしたうつくしき生田斗真は、彼氏役の桐谷健太よりもガタイが好いのが唯一気になるところではある・・。
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