前知識なしで観て、なんとなくタイトルから舟を編むみたいな話かと思ってたら全然違った。最初の方、所々表現が汚くて不快。と思ったけど、それがひとつひとつ丁寧でたおやかなリンコさんとの対比を生み出してると思った。
自分の所作や振る舞いを反省させられる。
女性と見紛う俳優では成り立たないし、かといって女性の色気もないといけない役所で、むずかしかったと思うけど生田斗真でよかった。唇のアップがすごくセクシーだった。
リンコさんの気持ちがすごくよく表現されていて切なく、胸が締め付けられるような感じがした。
母親が失踪して、叔父の世話になっているということのどこにも不備はなさそうだけど、実際こんなことあったら児相が調べに来るのかな。
トモが家に帰ってハッピーエンドじゃなくて、多分母親という人間とどう折り合いをつけていくのかまだ終わりが見えなかったけど、帰った家がきちんと片付いていて少し安心した。
家もそんなに遠くないみたいだし、この後もリンコさんとマキオはトモにとっての拠り所となっていくのかなと思わせる終わり方だった。
