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92歳のパリジェンヌのumakoronのレビュー・感想・評価

92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)
4.0
「人は死に方を自分で選べるか」

成熟したフランスならではの思想を
随所に感じられる
カメラワークが印象的な作品

日本では母親の恋は
娘には知られたくないが
それを親子で分かち合えるフランスは
愛に生きる国だからなのか
個人主義だからなのか‥‥

年齢を重ねれば重ねるほど
人は魅力を増すという考えが
根付いた文化を謳歌するには
自立し、心の自由さを忘れず
たくさん恋をして
人生の楽しみ方を
知り尽くしたものだけであろう


本人目線で見ると
死に清々しささえ感ずるが
残されたものの感情は想像にありあまる


自身は亡き母と紡げた短すぎる時間を
思い出し涙なしには見られなかった

最愛の母の親としと以外の顔は
死しても何も知らない

その事を思うと
個人的には心揺さぶられる終え方であった
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