umakoronさんの映画レビュー・感想・評価

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アーサーズ・ウイスキー(2024年製作の映画)

3.3

人生を折り返した年齢の人には
頷けるシーンが多い映画かも

若かりし頃を事あるごとに思い返し、
老いに抗い、自己肯定感が低くなる

側から見れば若返った3人よりも
そのままの姿の方がよほど
オリジナリ
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RED SHOES/レッド・シューズ(2023年製作の映画)

3.2

オリジナル版と比べると
重厚さはなくなり
チープさが拭えないが
踊りを楽しむと割り切れば悪くはない

カジュアルに振り切りすぎたのは何故?

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.2

車窓から見える風景から
誰かの日常を妄想する

これ個人的にはあるあるで
冒頭からそそられるも
中盤に進むにつれて
妄想か現実かわからなくなる

そういうストーリーなのだが
ミステリーとして完成度が…
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6888郵便大隊(2024年製作の映画)

4.0

戦地で戦うのは
武器を持った男達だけではない

前線で戦う男達の士気を高めるために
愛する人たちからの手紙を届ける

偏見に満ち溢れ
侮辱されても屈せずに
任務を全うした女達の戦い

文句ななしの良作

ある一生(2023年製作の映画)

3.6

1人の男の不遇な少年期から
世を去るまでを淡々と描いた作品

盛り上がりもなければ
派手な演出は何一つない

刻々と年を老いていく
ただそれだけ

人生は何も特別なことだけでできていない
側から見れば
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信じる心、危機一髪(2015年製作の映画)

3.8

ツボにハマるコメディ
ふざけていそうでなかなか深い

宗教でなぜ人々は争うのか
アイデンティティとは何か

最も大切なことは何かを
面白い角度から
シュールに切り込んだ作品

他宗教が混在するインドだ
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幸せの列車に乗せられた少年(2024年製作の映画)

3.7

母として色々考えさせられる時間であった

子供の無垢さが
時に鋭利な刃物のような
凶器になる

大人目線で感じる暮らしと
子供に映るそれら‥‥

見える景色の濃淡差に
ひりひりとした痛みを感じずにはい
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マハーラージ(2024年製作の映画)

3.8

見応えのあるインド映画

衣装や色使い
日本とは違う宗教儀式
それらを見ているだけで楽しい

妻や娘を教祖に捧げる
今では全く理解できない儀式だが‥‥

権力や地位が判断力を狂わせ
私利私欲に走らせる
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.8

オリジナル版「生きてこそ」を見た時は
衝撃的だった

あの大惨事に何ヶ月も
雪山で生きていた事実よりも
人肉を食べてすら生き延びたいか

そのことへの疑問が頭の中で
何度も何度もこだました

それは多
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チャーリー(2022年製作の映画)

3.3

かなり楽しみにしていた作品

チャーリーは文句なく可愛いし
演技力も抜群

しかし、長いのなんのって
インド映画のしつこさが裏目にでた感じ

ラストはわかっているのに
こんなに引っ張る必要あるのかしら
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

当然アウシュビッツで起こった事は
知っているよねを前提に
作られた作品

音の使い方が斬新

草花が咲き乱れ
妻の夢を沢山つめこんだ家
その隣のそびえ立つ壁の中では
何が起こっているのか‥‥

時折聞
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リディーミング・ラブ 〜あがないの愛〜(2022年製作の映画)

3.5

見方によってはキリスト教の布教作品

人を信じること
許すこと
待つこと
祈りは通じる etc

女性はこれだけ愛されたら幸せだろうね
男性の愛に汚れがないだけに
愛されるのにふさわしいのか自問し
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.8

戦争の惨さが生々しく伝わり
息苦しい時間であった

ドイツの若者たちは
まるで遠足にでもいくかのような高揚感で
戦地に向かう

とても前線で戦えなさそうな
普通の学生たちが
激戦と共にその顔つきやメン
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.4

カリウスマキの世界観はいつだって独特

ひたすらタイトル通り
過去を忘れた男が
新たな土地で再生していくストーリー

仄暗く、ゆっくりと
物静かなのだが
どこか人間の奥底にある願望の
核心を突くような
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.2

なんとなくジャケにそそられないのと
見なくとも内容が想像できるため
📎したまま放置していた


何十年かけてもわからなかった
気づきをくれる
そんな不思議な人との繋がりを
描いたほっこりとした良作
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エマニュエル(2024年製作の映画)

2.8

いや〜、この作品は誰をターゲットに
しているのでしょう

それほど官能的でもなければ
取り立てて美しくもなく
駆け引きにゾクゾクするわけでももない‥‥

久しぶりに見終わって
???
となってしまった
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エリザベスタウン(2005年製作の映画)

3.5

アメリカンな雰囲気満載で
アナログな時間軸が懐かしい

国が違えばお葬式はまるでパーティ
日本とは真逆の雰囲気で
故人を送り出すのが興味深い

人生の教訓がたくさん詰まった作品で
グッとくる所もあるの
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

他人事として見ることができず
ずっと心のざわつきが止まらなかった

登場人物はそれぞれに個性的な家族と
病院関係者と尊厳死協会の人だけ
そのために尊厳死についてひたすら考えさせられる時間であった

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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

底意地の悪い人ばかりでてきて
悲しくなる

真実の愛であることを
本人達は確信していても
周りは好奇な目でみて変人扱いするのは
決して極端な例ではないのであろう

実際同じことが
私の家族に起こった場
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聖者の谷(2012年製作の映画)

3.6

スコア低めだが個人的には好き

ここからという展開で幕が降りる
彼がこの先どのような人生を
送るのか、生活自体はきっと
何も変わらない

でも出会ってしまったからこそ得た
心の高揚感と、幸福感
それが
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ソウォン 願い(2013年製作の映画)

3.7

理不尽さに頭がくらくらする
精神的な傷だけでなく
障害を背負った生きることになるなんて
こんな卑劣な犯行ってあるだろうか

加害者はアルコール依存症を理由に
責任逃れをし、それが認められてしまう恐怖
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タイタニック 3D(2012年製作の映画)

4.1

時々無性に見たくなる
上映当日これ程話題になった作品は
そうあるまい

初めて見た時は
それほど響かなかったのだが
繰り返し見るうちに
気がつけば好きになっていた

美しい恋愛劇にフォーカスされがちだ
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

3.9

激動の時代を生き抜いた
韓国人男性のお話

彼の過酷すぎる人生を振り返ると
そこには固い絆で結ばれた友がいて
やがて恋をし、家族が増えていく

一見なんの変哲もない
幸せそうな大家族に見えるが
その幸
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.6

極限で同じ経験をしたものにしか
理解できない状況が
あまりに暗く悲惨

戦時化の彼女達は
理不尽さに目をつぶる以外
生き延びる術はなかった

しかし、戦争が終わった後ですら
何が真っ当であるかの
判断
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.7

本物の試合さながらに戦い
凄まじいほどに肉体改造する
俳優魂に惚れ惚れする

果敢に望み再起する男の姿を追う
明快なストーリーだが
作品全体に力強さがあり
エンターテイメントとして
楽しめる作品であっ
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

いやはや戦争映画を
こんな描き方するって相当斬新

ただ背景が背景なだけに
痛烈な風刺と皮肉に
なんだかギュウギュウ胸が締め付けられて
笑うに笑えない

笑えそうでいて
残忍で、滑稽でもあり
感情がご
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.5

いやいや年末に見るには重すぎた

性的被害を受けた場合
せめて1人でも理解者がいないと
苦しみはとめどもなく広がるであろう

いつでもどこかに引き金はあり
何かにつけてフラッシュバックするであろう
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ガンジスに還る(2016年製作の映画)

3.4

クセ強めの父親に翻弄される息子家族

バラナシ
一度は行ってみたい
世界で最も神聖であり
カオスであろう場所の一つ

インドの死生観が面白く
申し訳ないけれど側から見れば
ちょっと滑稽でもあるのだが
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

3.4

比較的想像通りのストーリーだが
ミリダンガムという
インドの伝統音楽の世界が奥深く
気がつくと独特なリズムがクセになる
不思議な魅力のある作品

インド映画
相変わらず突然踊り出し
高揚すると歌い出す
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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.4

期待値が高かったせいか
今まで見たインド映画の中では今一つ

理不尽な暴力シーンが多く
尺の長さとまわりくどさが鼻につく

わちゃわちゃしすぎて
良いストーリーなのだが
響ききらずでした

インドの混
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チョコレート(2001年製作の映画)

3.4

掴みは良いのだが
どことなく残念な部分も‥

人はショック状態や
究極に苦しい時
肉体をああも求めあうものなのだろうか

という、個人的な疑問

ほんの一瞬でも
耐え難い悲しみから解き放たれたい
その
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初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.4


一目見た瞬間から恋に落ち
その思いが生涯続くって素敵ね

羨ましくもある反面
穿った目で見てしまう
自分の汚れた心のなんと悲しいこと‥

恋は盲目とはまさにこのことで
美しい物語である事に間違いない
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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.8

ラストはわかりきっているのよ

それでもね、久しぶりに泣いた〜
柔らかな愛が美しすぎて‥‥

見ようによっちゃ
ストーカーだし
途中からガンガン仄めかすんだけど
それでも女優さんの初々しさと相まって
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

3.7

取り返しのつかない
やり直しのきかない
出来事の加害者になったら‥

被害者になったら?

十字架を背負って生きる家族たちの
日々を淡々と描き続ける

地の底を這うような
苦しみの中にあってですら
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

3.7

前半のつかみが今ひとつで
リタイアしそうになったのだが
中盤から俄然引き込まれた

会うはずのない境遇の違う男たちが
いつしか心を通わせる

外れた歯車がついに回りだす
予感をはらみながら物語は進む
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

映画が好きで好きでたまらない

劇場の一体感
みる前のワクワク感
色彩と音が作り出す世界
それらが織りなす至福の空間

「好きってこういう事だよね」
をシンプルにキラキラと
映画と出会ってしまった少年
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