この映画を観ている間、
ずっと自分の母のことを思い出し
涙が止まらなかった。
まだ元気だが、
それでも昔と比べたら
年老いてきた母。
もし母がマドレーヌのように
尊厳死を主張してきたら…
止めたい。もっと一緒にいて欲しい。
でも意思を尊重してあげたい。
様々な気持ちと葛藤することになるだろう。
この映画はとても分かりやすく
比較的ポップに尊厳死について
描いている。
また、実話を基にしているというから驚いた。
尊厳死については映画「世界一嫌いなあなたに」でも描かれている。いつ観てもずーんと気持ちが重くなってしまうテーマだ。
しかし個人の意思を尊重する現代において、"死"に関しては終活はあれど尊重されないことに、少し違和感を覚える。
現実に高齢者の孤独死は多い。
発見されずに汚れた部屋で数ヶ月放置されてしまうことだって、実際多いのだ。
マドレーヌとその家族は
難しい問題に直面し、
彼らなりの答えをだした。
この映画を観て、
いずれ尊厳死が当たり前な
時代になるかもしれないなと感じた。