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ドラゴン・タトゥーの女のbucciaのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
4.0
デヴィッド・フィンチャー監督作品をこれまでほとんど観てきましたが、この『ドラゴン・タトゥーの女』は『セブン』や『ファイト・クラブ』に次いで好きな作品です。ですが、なぜかストーリーが残らなくて思い出せないのです。忘れる→観直す→面白い作品と再認識する→忘れるの無限ループ、ふと気づくと毎年この作品を観直しているような感じがします。

そこで、なぜストーリーを忘れてしまうのかと考察してみると、原因はルーニー・マーラにあることがわかったのです。ルーニー・マーラが演じるリスベットの奇抜な髪型に顔面ピアスなど見た目のインパクトや過激な行動があまりにも強烈すぎてストーリーが全然残らないのです。この作品の主役は一応ダニエル・クレイグですが、その圧倒的な存在感から真の主役はルーニー・マーラなんですよね。

元々、スウェーデンの映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のハリウッド・リメイク版がこの『ドラゴン・タトゥーの女』にあたります。当然その作品にもリスベットが出てきてノオミ・ラパスが演じているんだけど、もう自分の中ではリスベットといえばルーニー・マーラしかいないのです。オリジナル版は観たことがないのだけどね。否、リスベットのイメージができすぎてもう観ることができません。もう良くも悪くもルーニー・マーラの作品になっちゃいました。
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