【政治的正しさと性事的正しさは一致しない(笑)】
ゲームソフト会社を経営している中年女性が、覆面男に暴行されて・・・という筋書きです。
といっても、最近マスコミを賑わしているセクハラ告発もの映画ではありません。
むしろ、性というものが政治的正しさと馴染まないことを描こうとしているかに見えます。
つまり、暴行された女性はその事実を必ずしもネガティブに捉えているわけではない。
ただし、俗流ポルノにありがちな、「女はやっちまえば『いいわ、いいわ』と反応する」というような単純な話ではありません。
覆面男の正体を含め、謎めいた展開自体が、男女のセクシャリティの深いところと切り結んでいるような印象があります。
こんな映画を作れるのも、フランスならではかな。サディズムの語源となったド・サドを生んだ国ですものね。