ミシェルの強さに衝撃を受けた。レイプされても、社内でレイプのコラ動画の素材にされても、警察なんかに頼らず自分で解決する。ショックは受けているが、泣く姿は全くない。不倫もしたいようにするし、隠すつもりはない。殺人犯の父と淫らな母の元で育ち、自分でなんとかするしかなかったんだろう。イザベルの演技が凄すぎる。さすがフランスの名女優👏。
対して、登場する男たちは、父親になりたい、パートナーが欲しい、セックスしたい、など欲に忠実で、その弱さが目立つ。『ブラックブック』同様、女性の強さ、男性の弱さを描くフェミ映画。
見た直後はミシェル狂ってると思ったが、時間をかけてこの映画を消化していく中で、非常にロジカルで現実的な人間だとわかった。
毎度現実世界の複雑さを叩きつけてくれる、バーホーベン監督すごいです。