レイプを通して女性賛歌を描くという発想がさすがバーホーベン、そして登場人物のやってることの大半がアンモラルなことばかりなのにそれでいいんだと肯定してしまうところも。
イザペル・ユペールが四十代の体型に役作りして挑んだ暴行シーンが圧巻、でもそこから犯人探しになるのかと思いきやまさかのロマンポルノ的な「もっと私を犯して」展開になるのに驚愕。
そして見終わったあとは、ダメな奴らばかりの男性どもに対してどんな状況でも力強く生きようとする劇中の女性たちに活力をもらえるはず。
イザペル・ユペールの息子のダメッぷりが半端ないが、後半まさかの大活躍を披露する。