王道ハリウッドもわかりやすいハッピーエンドも好みじゃないので楽しめた。
===割とネタバレしてます===
予告で期待しすぎちゃって最後の最後にどんでん返し?!とか思ったけど淡々としてた。
でもそれが観客に考える余地を与えていて良かったな。
ミシェルはナチュラルボーンサイコパスなんですね。
色んな解釈があると思うけど、一貫して「普通の人生を送らせてくれ」というテーマを感じた。
親が凶悪殺人犯で、苦労して掴み取って得たまとも(風)の人生。レイプに遭ったことで壊されてたまるか、という気迫を感じる流れ。
息子も息子で、生まれてきた子供が自分と明らかに肌の色が違ったけど、これは俺の子だ、というのもね。
ちょっと歪んだ家庭であることを感じてるからこそ、「普通の家庭」を作りたかったんじゃないかな。わかる〜〜〜。
悲しいけど、変わった生い立ちの人って頑張っても変わったことが人生に起きるよね、そんな皮肉も効いていた。
ところどころブラックジョークが入っていて、あらゆるセックスシーンが突っ込みどころ満載だった。
途中のレイプ犯とのセックスとか、それお互いWin-Winなのでは?とw
冒頭にも書いたけど、わかりにくいからこそ面白い作品。エンドロールで脳みそフル回転させて咀嚼しようとしたの久しぶりで楽しかった。