まずはじめに、アスファルトに出てたユペールを知っているとギャップにすごく驚く。まさに女優なのだとこの時点で圧倒される。後妻業の大竹しのぶに感じたのと同じような圧倒。
ある程度あらすじを知ってしまっていたので楽しめるか不安だったものの、そんなものは持つだけ無駄だった。
1つの出来事、画に様々な解釈ができるような味付けがしてあり人の感想を読んだところで結局は鑑賞者個人に委ねられている気がする。
女性讃歌という声あればレイプの復讐劇という声あり。極上のエロスエンターテイメントという声もあるくらいだ。
本当にいろんな一面を見せてくれる映画だった。しかしバイオレンス表現もエロティックな表現もしっかりしているので、誰でも受け入れられるかといえばそうではないのがまた難しい。
ここまでやってくれたからこそ、ないアタマを真剣にフル回転させる気になるのだから。
余韻が楽しい映画です。