椎良

マンチェスター・バイ・ザ・シーの椎良のレビュー・感想・評価

4.3
誤魔化す痛み

〈突然告げられた兄の死、リーは一度は去った故郷へ戻る。遺書により甥の後見人に指名された彼は、故郷を離れた原因にもなった、自らの壮絶な過去に向き合わなければならない。〉

ケイシー・アフレック主演。亡くなった兄の埋葬が終わるまでの帰郷を描く。
壊れてしまった絆、課せられた"生きる"という苦痛。重くて、とても救いがない。葬式の手続きに追われて落ち着けないとことか、やり取りがやけにリアル。面白い映画とは言えない、でも心に深く痛く刺さる映画だった

誰もが立ち直れるわけではない。こういったドラマもどこかにあるはずだ、と思う
しかしそこには、人の優しさが横でひっそりと佇んでいるはずだ
椎良

椎良