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マンチェスター・バイ・ザ・シーのmatpenのレビュー・感想・評価

4.5
悲しくて、自分を責めずにはいられなくて、向き合うことすら無理、っていうくらいつらくて、
周りになんやかんや言われたりしても
心が死んでしまってても、生きているだけで偉い…のに…
支えてくれてた素晴らしく優しい兄もなくなってしまい…甥のパトリックとの交流が再開するのはいいんだけど、
無理やり古い傷が生々しく抉られていき、血が流れ続ける様がわりと淡々と描かれているようで、めちゃくちゃ心にくる。

終盤に初めて現代のリーが笑顔を見せるシーンがあるんだけど、ほんとに涙が止まらなくなった。
簡単に向き合うことができるようになったり、傷が癒えたりなんてしないし、人と打ち解けるのも難しいし、お互いの生活の都合に折り合いつけるのもほんとうは難しい、それがリアル。
自分を許せないと人の好意も受け入れられないだろうけど、
少しずつパトリックやジョージと時間を過ごすことができるようになるのではないか、心穏やかな瞬間が持てるようになるのではないかな😭
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