のり

マンチェスター・バイ・ザ・シーののりのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

辛い過去を乗り越えて前に進もう、ではなく、
心に刻まれた深い傷と共に生きていくということが描かれた作品。
ストーリーが進むにつれて、リーの傷がどれだけ深いのかわかるのでしんどかった。

悲惨な事故後の生活シーンなど一切なかったけど、キレやすい攻撃的な一面があったり、別れた奥さんと久しぶりに再会した時の会話で、心の傷がどれだけ深いか想像できる。
そういう悲しいシーンがもっと多かったら、
辛くて暗いだけの映画になってしまってたと思う。
静かな日常で、穏やかな海に釣りに出たり、甥との会話で和むとこもあって、なんというか変に無駄がない感じがした。
あとから思い返してみると脚本がいかに素晴らしいのかよくわかる。
のり

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