モト

マンチェスター・バイ・ザ・シーのモトのレビュー・感想・評価

4.0
かなしみは乗り越えるものではなく、海のようにいつも足元にあり、そして人は船、時折大きな波がやってきて、どうにかそれをやり過ごし、また大きな波がやってきて、そうして歳を経るごとにいくらか航海はうまくなってゆく
でも、それは乗り越えるのとはすこし違う
行きつ戻りつ、永遠に繰り返される
凪いでいる時、かなしみはうつくしく愛おしい
傷だらけの船とすれ違うとき、静かな光をみる
それで十分
モト

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