絶望的な経験で心に大きな傷を持った主人公が、兄の死によってその経験や傷に向き合うというストーリー。
なんかちょっとテーマが「A Man Called Ove」に似てるのかな〜と思ったりするけど、結論がよりリアルなんだろうなぁ、と思ったり、話の展開が「Arrival」にもちょっと似てる気もする。変に何かを克服するとか、話のための話みたいでないところが面白い。実際、あんなことあったらああなってもおかしくないし、ああなったからと言って誰が責められるのか？って気がするし…
ケイシー・アフレックの演技が極めて自然で、これはマット・デイモンでは出なかったであろう味だな〜、という点で、これは主演男優賞の可能性高いと実感できる。
一つよーわかんなかったのは、なぜか昔住んでた町の人に「"あの"Lee Chandlerか？」とか、昔の知り合いの嫁さんから「あいつはもう二度と見たくない」みたいな陰口を叩かれたりするんだけど、そこまで言われることしたかね？とちょっとそこは疑問。
あと、兄の息子がミョーにモテるところは…個人的に気に入らないw 特に彼女の一人がスゲー巨乳だったしwww
まー、カタルシスのあるタイプの映画ではないけど、味わい深いリアリティーのあるドラマだとおもう。
最後のシーンで、見てる側がちょっと「許された」感じがして印象深い。辛いことがあっても、必ずしもそれを乗り越えなくてもいいんだよ、と言っている気がする。
