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マンチェスター・バイ・ザ・シーのHBのレビュー・感想・評価

2.9
試写会。自分には合わなかった。主人公が自分勝手で、自業自得だとしか思えないから感情移入出来ない。罪を背負ったことが明らかにされるシーンにしても、それまでの幸福を十分に見せられていないから、感情移入出来ない。感情移入出来ないから、描き方がリアルでも「他人の人生を見させられた。だから何?」という感想が先立つ。ケイシーの演技にしても、例年のアカデミー賞と比べたら低調だったと思う。それ以上に他の俳優の演技でいくつか酷いものがあって、更に没入感を奪われる。マンチェスターの街並みや対話中の間も冗長に思える。脚本賞にしても、フラッシュバックの挿入に新しさを感じなかったし、分かりづらさが自分にはマイナスに働いていた。ユーモラスの側面は悪くなかった。ただ、ストレッチャーのギャグは許せない。雰囲気を楽しむ系の映画なら、100分弱程度にして、もっと登場人物に寄り添えるような作品の方が好き。
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