Fuzz

マンチェスター・バイ・ザ・シーのFuzzのレビュー・感想・評価

4.4
兄が死に、甥と過ごす中で
閉ざしていた過去と向き合うはめに
なったリー(ケイシー・アフレック)の
心の葛藤を描いた物語。

序盤から淡々と、寡黙で愛想の悪く
お酒を飲むと不安を解消するかのように
暴力に走る男リーの演技はアカデミー賞を
とるほどの怪演だったと思う。
過去にこの男何があったのか、現在の
シーンに織り交ぜることによって、
どんどん知りたくなる。
「なぜこうなった、なぜこうなった」
そんな表情に思えて仕方なかった。

ミシェル・ウィリアムズとの
会話のシーンがかなりぐっときた。
事の悲劇を過去のひどさを
ただ、その2人の演技だけで
感じされた気がする。

終始、枯れた景色と寒さを感じさせる
描写で喪失感や悲壮感がすごいけど、
欲望のままにいきる甥っ子の茶目っ気と
最後のシーンはとても温かいものだった。
いい映画だった!
Fuzz

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