KAZUKI

マンチェスター・バイ・ザ・シーのKAZUKIのレビュー・感想・評価

3.8
ケイシーアフレックの冒頭から死んだような目をした哀愁漂う感じが、どことなくアルパチーノを見てるようだった。
そんなケイシー演じるリーの人生のどん底という言葉で収まりきれない暗闇から再起していく様が、1つ1つのしぐさから全てがリアルでした。これは、主演男優賞受賞も納得。

ストーリーは、案外淡々としていて途中まで「ん?」となりつつ観てたが、徐々に鑑賞者も引き込まれていく主人公リーの人生が重くのしかかってくるので正直辛かったですね…
でも、周りの脇役たち含めて繊細でとても丁寧で現実的な作品だと感じました。

人生で生きる事が辛いと感じてしまう事が誰しもあるかと思うが、時間はかかっても乗り越えていかなきゃいけないって思える静かながら前向きな映画なので、じっくり感じとってもらいたい映画ですね。
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