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マンチェスター・バイ・ザ・シーのryoのレビュー・感想・評価

5.0
静かで素晴らしい。ずっと大切にしたい映画になりました。

賛美歌のような音楽に波の音。
港の風景も、ユトリロ絵画みたいなボストンの街と雪、遺体安置所のブルータイルの壁まで、ケイシー・アフレックの佇まいも含めて、どこを切り取っても一枚の絵みたい。脚長いしスタイル的なせいか余計に際立つ…

パトリックが真っ直ぐリア充な現代っ子で、それが救いになってるところがあったな。

リーの傷は綺麗に癒えるものではなくて、自分の一部として一生共存していくものだと思うから、彼の選択も納得がいくし、それでも光がさすような最後はとても清々しかった。

ランディの懺悔は、自分が赦されたくての謝罪に見えて、む、と思ったけど、彼女が悪いわけでもない。

ずっと悲しい目をしたリーが笑うシーンや涙をこぼすシーンはとても安心してしまった。
パトリックといい距離で仲良くやっていってほしいな。
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