無愛想で冴えない男。
お酒を飲んではケンカして、心を固く固く閉ざしたまんま。決断はいつも人任せ。
そんな彼になってしまった、その過去が残る街。マンチェスター・バイ・ザ・シー。
端々で思い出される彼の過去。
乗り越えられず、逃げることしかできなかった辛い過去に追いつかれた彼がどんな決断を下すのか。
自業自得と言ったらそれまでだが、やはり受け入れ難い現実と向き合わなければならなくなった時、逃げ続けることは決して簡単ではないのかもしれない。
誰にも何も言えず、その場から立ち去ることしかできないリーの苦しみ。
もう泣いて懺悔なんかしないで！
ほんとは泣きたくて謝りたくて愛してるよって叫びたいのは彼なんだから、、。
彼女の優しさすらも回り回って彼の心を傷つけてる。だけどきっと彼女とのあのやりとりがあったから彼は腹を括ってさいごの決断を下したんだと思う。
あんなに人任せだった彼がちゃんと自分の生きていく場所を決めた。
1度目の時とは少し違う心境で。今度のはちゃんと最善を考えられたんだと思う。
過去を受け入れ、ほんの少しの責任感を持って街を出る。きっと少しは彼が笑顔になれる未来が待ってると思いたい。
ケイシーの演技が素晴らしかった。
観てる間、心がずっと痛かった。
いや〜映画館で観たかった。。
