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マンチェスター・バイ・ザ・シーのchipのレビュー・感想・評価

5.0
主演を演じたケイシー・アフレックが、アカデミー賞主演男優賞を取ったこの作品、3度映画館で観た、昨年の私のベストムービー!
昨日またDVDで鑑賞。毎度のことながら、海辺の美しい風景に見入り、ケイシーの少々ムッとしたような顔に頷いて、彼らの会話に笑った。

兄が死んで、アメリカ北部東海岸、海辺の町マンチェスターバイザシーに帰ったリー、彼にはこの町につらい過去があり、今はボストンでアパートの便利屋をやっている。16才の甥のパトリックは、ガールフレンドや友達と過ごすことで、父を失った現実を忘れようとしている。リーの兄は、リーに息子の後見人を依頼していて…

このふたりがぶつかり合いながら、不器用に互いを思い遣るようすが素晴らしい!
パトリックを心配するあまり、部屋のドアを蹴破ってしまうリー!そばにいるから、って。
パトリックも、リーが落ち込んだとき、何気に、することない?って尋ねて…
気持ちの表現の仕方、ぶっきらぼうで不器用で…笑ってしまうけれど、とても好きなシーン。
パトリックの友達やガールフレンドとのエピソードにも、随所にユーモアがちりばめられていて…

リーが下す決断は?
乗り越えられないこともある、そのときは別の選択肢があるから~そこでまたがんばればいいのですよね!
ラスト、ふたりで歩くシーンもとても良いです。ボートに腰掛けるリーの笑顔もキラキラしていました。
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