上海十月

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツの上海十月のレビュー・感想・評価

4.4
根気のある成功者の話と見るか、資本主義の残酷な一面と見るかで好き嫌いが分かれそう。最初は、マクドナルドの成功物語を映画にするなんてネタがなさすぎと思ったら、こんな話だっとは・・・レイ・ロックの自伝「成功は、ゴミ箱の中に」は、日本の実業家も大絶賛のビジネス書。映画と一緒に読むとまた、一興ですね。映画では、しがないミキサー売りのようだが、実際は、会社の社長で自身が売り歩いていたと言うのだから、映画ほど落ちぶれていない。レイ・ロック自身は、この映画の冒頭に至るまでかなりの職歴があり失敗に次ぐ失敗を経験してミキサー売りになっているから、ここで成功しなきゃやってられない、なんのために自己啓発しているかわからなくなると言う感じだ。映画は、レイ・ロックが創業者からマクドナルドの名前と製造システムを奪い取る話だ。これを英雄と考えるか、それとも資本主義の表情な一面と捉えるかで大きく印象が違う。映画は、ダークサイドが多めだが、マクドナルドは、レイ・ロックなくして成功はできなかったろう。アメリカ資本主義を観れるいい映画だと思いますね。マクドナルド社がこの映画を非公認というのは良くわかりますね。
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