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菊とギロチンのmononcleのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
3.0
力作ながら散漫な印象の作品。構想30年の入魂作という触れ込みだが、《64》に見られたような骨太さと精巧さはない。杜撰なシナリオと脈絡のない展開に期待値が高いが故の落差から途中で出ようかとすらおもう。キネ旬の評論家たちがこぞって超オススメ評価を下していたのに、まんまとはまってしまった。大正時代の実在アナーキストと女相撲(=プロレタリアート)の関わりを描けば、インテリはご満悦なのだろうか。力作ゆえに失望感大なり。しかも鑑賞料金は、なぜか通常より500円高い。おもいだしたら急に腹立たしい。3時間余の尺は、110分にまとまるとみた。
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