菊とギロチンの作品情報・感想・評価・動画配信

「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

素晴らしかった。

軍国主義の日本。
皮肉なことに戦争を推奨する者の中にも、何のために、誰のために戦っているのか、それが正しいのかさえ分からない。
そして覆い重なるように訪れる関東大震災により相次ぐ難民、干ばつ。

自由に。格差のない社会に。
登場人物皆、今の時代よりも遥かに根が太く沸々とした憤りを感じる。自分がなんて贅沢なんだろうとすら思えた。
女であること、国籍が違うこと、貧しい身分であること、そういうの全部ひっくり返して「世の中を変えたい。力を奪い返したい。」

強くなれば今まで諦めてたことができるかもしれない。このやりきれない悔しさ、憎しみを覆せるかもしれない。
そんなことを女相撲を通して感じられた。
何と『大虐殺』がDVD化されてるのをフィルマークスで知り早速買いました。
直ぐに絶版になって5万円位になる前に買った方がいいです。
同じくアナーキスト集団「ギロチン社」の面々を主人公とし瀬々監督も『大虐殺』を可也参考にしていると思われる『菊とギロチン』ですがコレはお話しにならない出来です。
「ギロチン社」と「女相撲」が出会ったらというifの歴史の話しだけど之がよく分からない。
三時間の苦行でした。
テアトル新宿でのキャスト・スタッフ30人登壇の舞台挨拶とか記事とか見てましたけど何か『閃光のハサウェイ』と同じく二千円の特別料金だったとか(因みに両方とも「テロリスト」達が主役だ)映画館で見てたら怒り狂ってたかも。
フォロー先様も書いてるけど、この時代で関東大震災・ギロチン社・テロ・暗殺・というとやっぱり山田風太郎による一連の『明治物』を思わずにはいられない。
『忍法帖』と並ぶ風太郎明治物は『帝都物語』に先駆ける(ていうか荒俣センセイは可也参考に(パクって)してる)ifの歴史や実在の人物達とバケモノ、妖怪、超能力者による異能バトル小説。
古田大次郎役の寛一郎って最近佐藤浩市と一緒にCM出てるその二世なのね。
佐藤浩市の息子だからってお客さん扱い何でしょうか?
何か殴られても何しても「キレイ」でいまいち気合いが入ってないです。
それからギロチン社首魁である主人公・中濱鐵役の不倫野郎ですけど唐田さんは見事に消えたのに何で今も東出はシレーっと仕事してんの?非常に不愉快何ですけど。
この時代の極左テロや大杉栄らアナーキスト達とギロチン社をエンターテインメント小説で描いているのは大塚英志しかいない。
その集大成とも言うべき小説『木島日記もどき開口』は凄かったです。
中濱鐵と古田大次郎が革命起こして昭和が来ないifの世界のSF異能バトル映画とか誰か作って欲しいです。
換気

換気の感想・評価

-
暴力が多くて辟易した。
終始暴力を振るうのは男で、女は従属するしかない存在であることをひたすらに突きつけられた。

女相撲の一座でひたむきに生きる女性たちの姿には希望のようなものも感じたが、結局打破することのできない男女格差があった。

「女一人救えないで何が革命だ」とアナーキストらは言ったし実際に女を救っていたが、なぜ女は救われる立場でなければならないのか。

花菊は暴力夫から逃げ「つよくなりたい。つよくなるしかない」と相撲の道に突き進むが、結局超えられない格差が現実にはあって、やりきれないな〜と思った。



朝鮮人の十勝川が在郷軍人と自警団にまつり上げられるシーン、ひどすぎた。地獄絵図。

「貧乏くじ引いて戦争行ってきた」「しかも意味のない戦争」
渦中で暴力を下すのは小作農出の貧困な弱者たち、そして暴力を受けるのもまた朝鮮人や女性などの弱者、
いったいこの怒りどこに向ければいいのだろう。

そしてこの構図は今も受け継がれてるのでは。

浜辺で女力士たちが踊る姿はとても美しかった。

見ることが苦行に感じる部分も多かったけど主演の木竜さん、みていて心が澄んだ。
日本国内でも軍国主義批判する共産主義を掲げる青年達が実際にいて、命をかけるほどに熱中していた時代というものを知らなかったので、自分はどんなイデオロギーもないので自分の信念とは何かをこの令和を生きる上で考えねばと思った。
寛一郎さんが初の演技?と言った情報を聞いたが、カメラ慣れしてるし信じられなかった。
K

Kの感想・評価

1.5
尺が長いので覚悟して見始めたんだけど、そもそもセリフ聞き取りづらかったりなんやらごちゃごちゃして1/3くらいで興味失って挫折。
YAZ

YAZの感想・評価

4.7
女相撲とアナーキストの観る

関東大震災直後
昭和30年前後まで実在した女相撲
一座とアナーキスト軍団がもしも
出会ったらの話
アナーキスト実名、彼ら起こす事件
も実名のままです

3時間の長尺も苦にならず面白い。
とてもエネルギッシュな映画で役者が
活き活きと演じてるのを見てるだけで
気持ち良い
自由を奪われている若者達の鬱積した
エネルギーが徹底してポジティブなの
も気持ち良いです

所詮エロだろという偏見に負けること
なく真摯に強くなりたいと女性として
相撲道を突き進む力士達
一方で興行面からの周囲への気配り
苦労もキチンと見せてる

アナーキストは満州国に差別も偏見も
無い平等な世界を夢見る。
実際の彼らが考えていたかは分からない
けど、当時の日本人に満州は夢見る場所
だったのだろうなと想像

朝鮮人への差別的暴力に触れてます
韓英恵はかなりの覚悟が有ったのでは。
震災後の醜い差別、暴力
「天皇陛下万歳!」にはグッと来ます

若さで満ち溢れてる青春映画
タイトル二度出ますが二度目の出し方
が素晴らし過ぎる
似太郎

似太郎の感想・評価

3.8
撮り方が拙い上、台詞も直接的。全編自主制作映画っぽい作りだが情熱とロマンは見えてくる。
August

Augustの感想・評価

3.3
珍しい組み合わせの青春映画
女相撲、アナキストどちらも異端
異端×異端から生まれたのは辟易

ギロチン社は必要なんだろうなー
どちらも魅力的な題材なのは間違いない。
カツカレーで良いところをカツ定食とカレーを一緒に食べているようなぶつかり合い。
分かりにくいかな。

韓英恵さんの演技良き。
yoko45

yoko45の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「大正時代末期の不穏な空気と閉塞感のなか、自由に生きたい、強くなりたい」と願った若者たちの話。
 自由平等の理想を抱き過激な行動を厭わないギロチン社、庶民の間で人気のあった女相撲の興行、史実を知らなかった…。作品を観終わった後で調べたら興味深いし勉強になりました。
 が、非常にスコアを付けにくい作品。うーん、なぜでしょう。出演者の演技は悪くないし。大震災、在日朝鮮、シベリア帰還兵、なかなか目を向けづらい事もしっかり描いてるのに。
 行き場を失い追い詰められたような、どうにもならなくて叫びたくなるような、胸に迫るものが何か足りない…構成の問題でしょうか。ギロチン社の若者の話だけ、女相撲一座の話だけ、別々でも面白いかも。惹かれたけれども、もう一歩。

(ギロチン社)
 中濱鐵:東出昌大
 古田大次郎:寛一郎
(相撲一座)
 花菊:木竜麻生
 十勝川:韓英恵
 玉椿:嘉門洋子
 小桜:山田真歩
 勝虎:大西礼芳
逃れてきた女たちの象徴としての女相撲、アナーキストの文士、暴力による既存の(男)社会への抵抗という親和性があるのだろうけど。フィクションで無理にこのふたつを結びつけなくても、史実で充分おもしろい時代だと思う。
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