キミシマユウキ

ウォー・ドッグスのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)
3.6
高級住宅街で老人にマッサージをして小銭を稼ぐデイビッドは幼馴染のエフレムと再会する。久し振りにあった彼は武器商人として活き活きとしていて…

『ハングオーバー』シリーズの
!!トッドフィリップス監督!!
による実話を基にしたクライムサスペンス映画。
製作にはブラッドリークーパーの名も!
題材が好みだたので鑑賞。


これも日本劇場未公開!?


扱う題材と出演陣的には充分劇場公開してもいい気がする作品だけども、日本の配給は闇が深いようだ…
突然現れた幼馴染が武器商人としてサクセスしてたのでオイラもその事業に乗っかっちゃえッていう話。
プロットはそこらへんの基本的な成功物語と一緒なのだが”武器商人”という題材が題材なだけに金と硝煙の匂いがプンプンとする刺激的な作風だ。
実話が元ということもあり妙にリアルなのも面白い。
また、麻薬王の盛衰を描く名作『スカーフェイス』にも尊敬とオマージュをしているので合わせてみるとより面白いかもしれない。

主演のジョナヒルの演技は良い。
童貞の冴えない高校生役がこんなぶっ飛んだキャラまで演じれるようになるとはファンとしてはただただ歓喜。
引き笑い気味に出る変な声も気味悪くてよい(笑)
彼に巻き込まれるのがマイルズテラー。
『セッション』で掌から血飛沫を出しながら熱演した彼も、ぶっちゃけこういう
”巻き込まれ系主人公”が似合う顔立ち。
日本の量産型ラノベをもしハリウッドで実写化したらマイルズテラーが主人公引っ張りだこ間違いなしだ。
あとは『ノックノック』でセクシーだったアナデアルマスが良い感じの人妻だったり、製作のブラッドリークーパーがオイシイ訳を持っていってました。

劇場で見ても充分楽しめただろうに残念な良作。
日本の配給業界に洋画の席はわずかしかないのが悲しい現実だ…

武器商人好き、実話が元の映画好き、そしてジョナヒルの童貞じゃない演技が観たい方にはオススメの作品。