ちゃんご

花戦さのちゃんごのレビュー・感想・評価

花戦さ(2017年製作の映画)
3.8
・笑いあり、涙ありで、歴史好きには堪らない映画!
史実知っててその後どうなっちゃうかわかってても展開が面白かった!

・佐藤浩市の表情っ!!!!!
お茶室での池坊さんといるときと秀吉といるときの表情の違いとか、素人目から見てもすごいなぁって思った!
佐藤浩市版利休、めっちゃ好き!!

・さすが実力派揃い!
佐藤浩市だけじゃなくて、全体的にどのキャストも表情とか後ろ姿とか雰囲気での演技がぐっときた!

・大河「真田丸」大好きだから、同じ登場人物が出てきたときテンション上がった!!笑
とくに利休の描かれ方の違いが面白かった!

・野村萬斎はあぁいう憎めないキャラがすごい似合う!
「のぼうの城」を思い出しちゃった!

・さすがは野村萬斎、表情もすごいけど所作もすごい!
拝むときの手の動き、花を挿すときの指先の動き…所作一つ一つ見入っちゃう!

・「猿」って言ってたあの子役の女の子の泣く演技すごい!
「湯を沸かすほどの熱い愛」の子かぁ!

・後半の雨に濡れている草履のシーンが哀しかった。
秀吉が信長の草履を温めたのがきっかけで出世したという説がある。
出世して信長亡きあと天下を取った結果、派手な物を好み傲慢になり、あの頃の秀吉はもういない。
秀吉の非道な行動の背景には、農民上がりというコンプレックスとかトップにしかわからない苦悩とかいろいろあるんだろう…
とくに台詞とかないけど、あの草履のシーンは秀吉への皮肉のような嘆きのようなものを表現していたんだと思う。

・メッセージ性もあってよかった。
それぞれの良さがある。主人公も利休も秀吉も言っていた言葉。
みんなわかってはいるけど、認め合うことって難しい。秀吉と利休がそうだったように。

・お花がとにかく綺麗!!!
本物の方々が生けたお花だから本当に圧巻!
掛け軸や襖を活かしたパフォーマンスにも感動!

・松の枝のシーンは名シーン!

・DVDの特典映像にいろいろな情報があるので要チェック!