主人公チョルンは恋人に指輪を渡し、結婚目前であったが、ドライブ中にケンカになってしまい、道ばたに置き去りにしてしまう。一方、母親と二人暮しのキジョンは二人だけで誕生日を祝っていたが、そこに刑務所から出所してきた父親が現れた。二人に冷たくあしらわれた父親は、自暴自棄になり、暗い道を一人歩いていたチョルンの恋人を乱暴した上殺してしまう。十年後、チョルンは教師になり高校に赴任したが、そこにいたのは成長したキジョンだったというお話。
チョルン役のソン・ホジョンはなかなか端正な二枚目なのだが、脚本に難ありで、誰を中心に話が進んでいるのか分かりにくい。殺人犯の娘に殺意を抱くチョルンの心理も、育ての親に銃口を向けるキジョンの心理も理解し難い。作りようによっては面白くなりそうな設定だったのに、テレビの二時間ドラマレベルの甘い描写で面白くなりきれなかったようだ。
