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ウインド・リバーのpatrickのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.2
そんなにサスペンス系は得意ではないけど、期待値をかなり上回ってた!

アベンジャーズファンということもあり、ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセン出演ということで鑑賞。町山智浩さんの勧めでさらに後押しされました。

評価ポイントは単純で、アメリカの社会問題を知ることができたという点と、ハラハラドキドキできたところ。

秋にグランドキャニオンやアンテロープキャニオンなどに行く予定で、ネイティブアメリカンの居住地など調べていた時に観ることができてよかった。このような国立公園には、美しく雄大な自然で華やかなイメージを持っていたけど、広大な土地であるが故にに起こるこのような問題があることは知らなかった。日本のような狭く、かつ交番が多く治安が良い国に住んでいる身としては、衝撃だった。

そんな舞台で、監督・脚本のテイラー・シェリダンと撮影チームの力がより発揮できていた。シェリダン監督作品のメキシコ麻薬カルテル映画「ボーダーライン」同様、その土地の風景をリアルに描写しつつ、キャサリン・ビグロー監督作品のような緊迫感や不穏さたっぷりの音楽が素晴らしい。単純に怖い。

そして、ジェレミーやエリザベスの役者の良さも出てて良かった。エリザベスはアベンジャーズでもそうだったが、作品の中で成長していく姿が見れるのが良いとこ。ジェレミーは言うまでもなく、やっぱり強くてかっこいい。狩のシーンで弓でも出してくるんじゃないかと思ったけど、それはなかった。


振り返ってみると、自分の好みの作品だったな。予告編でもやってた「ボーダーライン ソルジャーズデイ」も楽しみすぎる!
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