トニースタンプ

ウインド・リバーのトニースタンプのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.2
物語の流れというところでは多少ネタバレがありますので注意してください。
アメリカの忘れ去られた闇を描いた作品になっています。
この作品はネイティブアメリカンの歴史が深く関わった作品になっています。
ネイティブアメリカンっていうのは先住民で白人がアメリカ大陸を侵略した時に土地を奪われてしまいます。今でも白人との溝は深く、現在も政府が用意した保留地で暮らしている人が多いんです。
そしてウインド・リバーもその保留地の一つということです。
そして映画の最後にもあったように、孤立している土地故に犯罪に巻き込まれる事件が多く社会問題になっています。
それをサスペンスとして描いたのがこの作品です。
まず綿密に伏線が張り巡らせ、それを完璧に回収する脚本が最高です!序盤から終わりまで常に漂う不気味な緊張感があり、観ている側も常に緊迫しました。ホラー映画的は音楽も常になにかが起こりそうな感じがしました。
そして終盤、事件の真相が明らかになり場面が現在の状況に戻ったあと、観客に「ヤバい!」て思わせた瞬間にバーーン!超リアルな銃撃戦でしたね!さすがは「ボーダーライン」のテイラー・ジュリアン監督!
続いて演技に関してですがジェレミーの演技力が1番発揮されている作品なんじゃないかと思います。人間味のある渋い演技もできるし、めっちゃかっこいいシーンもある、最高の演技でした。
エリザベス・オルセンも凄くいい味出してました!この2人の掛け合いといえばアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンが印象的なんですがそれを超えるくらい名演でした。
絶対面白いです!