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ウインド・リバーのTocoのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.4
土地が人間の心を蝕む、というコンセプトに、ネイティブインディアンの迫害の歴史が重ねられたストーリー。
アメリカの大自然とスノーモービルの機動性が作品に美しさと速度を与えている。主人公はネイティブインディアンの元嫁がいるハンターで、先住民と部外者、犯罪者とFBIなど、それぞれ間の立場から介入する。彼の手際の良さがそのまま作品の質の高さに繋がっている。
ただ、途中まではポスターの煽り文のように雪男みたいな怪物が少女を襲いまくる映画だと思ってたので、展開には些か拍子抜け。大量殺人を期待した人には物足りないだろう。
主人公がぶっ放すショットガンの威力には満足だが、FBIの女の子の目の下のクマやりすぎだと思った。個人的に気に入ったのは「カウボーイを殺すやつが俺のヒーロー」というスローガンだな。
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