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ウインド・リバーのグルポルのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.5
アメリカの闇。
「数ある失踪者の統計にネイティブ・アメリカンの女性のデータは存在しない」

ウィンド・リバーが繰り広げる自然と摂理による恐怖と、人間の愚かさによる恐怖のダブルパンチで精神がえぐられました。
ジェレミー・レナーの男らしさが救い。
それがなければ私は途中で観るのをやめていたでしょう(それくらい心拍数が上がる
エリザベス・オルセン(アベンジャーシリーズおなじみ)が出ているのもかなりの救いでした。
神々と光り輝く雪。オルセンの強美。レナーの脅威。悍ましい恐怖。全てが均衡を保ち成り立っている作品。
圧倒的な雪景色には息を飲む美しさが有り。その反面闇も深し。

題材がアメリカの社会的問題だけあり
監督であるテイラー・シェリダンは、2015年にはメキシコ国境地帯の麻薬戦争を題材にした『ボーダーライン』
2016年にはテキサスの田舎町の貧困を描いた『最後の追跡』の脚本を書き、常にアメリカの闇に光を当てています。
まだこの2作とも鑑賞したことはないですが、本作でかなり興味が湧きこれから鑑賞していきたく思います。

そして、本作は極上のサスペンスを堪能できるかと思います。
物語自体はとても単調で分かりやすいですが。そのひねりのない美しさが強く胸を打ちます。
実話も混合された作品だけあるのでかなりの重量感も期待できることに間違いなし。


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