映画好き交流CINEPARA

イレブン・ミニッツの映画好き交流CINEPARAのレビュー・感想・評価

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
3.8
【じぇれのレビュー】

2017/04/12 06:45
意味ありげなカット、セリフ、音。
普通の映画ならば、そこに意味がある。
しかし、本作は普通の映画ではないのか、意味がない。
いや、意味ありげなものに意味がないことに意味がある。
ま、そういう映画です。

間違ってもハッピーエンドとは呼べないラストだが、どうしてだろう? 私は、ラストカットに救われた。
そう、意味があると思っている自分自身にすら、大して意味はないと再認識し、肩の荷が下りたから。
気楽にいこうぜ、人生なんて所詮”ハエの糞”なんだからさ!

☆伏線を回収していない、という指摘は誤り。回収されて初めて、伏線と認定できるワケです。つまり、回収されないものは伏線ではないんです。我々が勝手に伏線と思い込んだだけで。
本作では、その定義が重要な意味を持ちますので、確認まで。