「寒青」
健さんの人柄が滲み出ているドキュメンタリーだった。健さんの出演作はまだ7本しか観たことがないから、これから少しずつ追っていきたい。
昭和最後の映画スター、高倉健。本名 小田剛一。口数が少なく、忍耐強く、大義のあるアウトロー。
任侠映画は、1964年東京オリンピック、高度経済成長期ピークに登場した。
最愛の妻を亡くした後、任侠映画から人情映画へと舵を切る。
スター俳優は、俳優自身に個性があるから、役の合う合わないがはっきり分かれる。
ジョン・ウー。役者に演技をつけるときは、健さんのスタイル(優雅さや落ち着き)を意識していた。健さん主演で日本版『サムライ』が撮りたかった。
スコセッシ。長年文通による交流があった。『レイジング・ブル』を気に入った健さんに対して、デ・ニーロは撮影で使ったグローブを贈った。スコセッシは『沈黙 −サイレンス−』への出演オファーを出したが、丁寧に断られた。
マイケル・ダグラス。『ブラック・レイン』の蕎麦を食べるシーンがお気に入り。
「映画との出会いは、人との出会いととっても似ていると思います。」「出る作品を選ぶなんて偉そうなことはしていません。いつも待っているんです。」
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