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帝一の國のkyonのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
4.0
いやー、笑った!
笑わされた!
絶妙な間と構成、役者の演技によって笑わざるをえないくらい面白い。

舞台は昭和、血を流さない戦、それが政治であり、帝一にとってのそれは海帝高校の生徒会長になるための選挙である。

父が生徒会選挙で1票差で敗け、その期待は一心に帝一に向く。
「1票差」が要の本作。

1票差をめぐり、選挙が進み、策略が巡らされ、帝一に訪れるいくつもの試練。

なんと言ってもメインキャストのハマり具合が良い。
私は菅田くん目当てでもあったんだけど、見事に竹内くんの段には何度もやられた。”人望”をそのまま人間にしたみたいな段くん、それに対して”イヤ〜なやつ”を体現する野村くんの菊馬笑(若干マザコンな雰囲気もする笑)

そして段くんも言ってたように”直進型男子”赤場帝一の菅田くんは安定して魅力を発揮、菅田くんがどうやって役作りして臨むのか知りたいよね。

思いの外衣装が良くて、昭和っていう設定もあるのかな?帝一のファッションが笑えるくらいキマッてて、糸電話のくだりから笑えた。美美子とのデートで着ていた花柄のセットアップは、カーテンの生地から作ったっていう制作側のエピソードが好き。

美美子とはじめから付き合ってる状態なのも良かったな。
この物語には恋愛はとりあえず隅に!みたいな感じがあって、でも実際は美美子最強、っていう評判は理解、あれは最強だわ笑
でもラストの帝一に全てを持ってかれる。

今の時代だからこそ、狂う瞬間とそれを誰が意図しているかを考えちゃう部分もあり…。

原作あるけど、1つの映画として完成している感じあるな。

観た人たちとどこで笑ったか語りたい笑
吉田鋼太郎さんとの外部テストのくだりとか、あとマイムマイムは爆笑しちゃった笑
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