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帝一の國のshihoakagiのネタバレレビュー・内容・結末

帝一の國(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作も俳優陣も好きで鑑賞しました。

帝一の國の独特な世界観も、登場人物の強烈なキャラクターも忠実に再現していて特に違和感は感じませんでした。原作特有のシュールさもあってとてもよかったです。

良かったところ
・オープニングがめちゃくちゃ格好いい!俳優陣が好きで鑑賞した私にとってはたまらないものでした。古谷先生直筆(なのかな?)の文字と音楽がマッチしていて、とてもワクワクしました。
・原作から抽出したシーン
弾の家でのシーン、海帝祭の開会式、マイムマイム、どれも良かったです。合宿でのサバイバルゲームや光明の発明、氷室と駒の過去はスピンオフで放送されたので、原作へのリスペクトを感じました。
・森園先輩の完成度の高さ
キャストは皆完成度が高いのですが、中でも千葉雄大さん演じる森園億人の完成度が半端じゃない。千葉雄大をモデルに描いたんじゃないか?と思うほどの完成度の高さ。
・エンディング
ラストの帝一のセリフから、主題歌のイントロが流れるところは鳥肌が立ちました。主題歌の曲名が「イト」なのも納得。

残念だったところ
・父親同士の仲を考え、氷室が帝一を切ると判断したシーン。原作では帝一に厚く信頼を寄せる氷室が泣く泣く帝一を切っていましたが、映画ではアッサリ。氷室ローランドの人情派な一面をもう少し映画でも出してほしかったかな…映画ではただの嚙ませ犬的なポジションになってしまっていたので。夜の仕事をして金を集めるシーンや断髪シーンも欲しかったです。
・光明の頭の良さをもう少し活かして欲しかった!帝一の頭脳というよりも、応援団のような印象。ただ、志尊淳さんの光明はとても良かったです。見せ場がもう少しあってほしかった。
・帝一と菊馬の殴り合いのシーン。帝一が菊馬に勝ったということを表現するためのシーンなのかと思いましたが、菊馬は美美子が倒したのでなんのためのシーンなのかはよくわからないシーンでした。帝一と菊馬には投票所にいて欲しかった。

個人的には続編で帝一たちの代の選挙戦を見たかったので、帝一が負ける(弾を勝たせる)選挙結果まで描かれていたのは少し残念。ですが、一本の映画としてはいい終わり方だったのではないかと思います。
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