たつ

帝一の國のたつのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
3.9
こちらの作品も原作は未読なので、
フラットな気持ちで観ることができました。
原作を知らずとも十分に楽しめる。
出演者が良い意味で全力で振り切っており、ギャグパートや漫画的な表現も進んで演じているので、見応えのある形に仕上がっている。
セリフの勢い、顔面力、個性の強いキャラクター達を上手く2時間という尺にまとめあげていて自然と笑ってしまっていた。

また作品枠は生徒会という学園の中のスケールだが、繰り広げているベースは政治と変わらない。
争い事の裏で実際に動いているであろう
買収、賄賂、世代を跨いでの執念。
実行されるかどうかも分からない上っ面だけのマニフェスト。綺麗事。
どんな汚い手を使ってでも相手を陥れる陰謀。
明確な勝ち負けと、結果に伴う絶対的な優劣。

これは原作の力もあるのだろうけど、
社会風刺を絶妙なまでにコメディに落とし込み、観客に対し分かりやすく、面白く伝えることで大衆受けする作品になっているんだと思う。

政治に興味がない人も今作をきっかけに興味を持ちだす方も出るのでは?
そんな私も毎度選挙は無記名投票。
次回からは少し考えて投票してみようと思う。
選挙権を持っている皆さん。
ちゃんと、選挙に行こう。

p.s.
永野芽郁ちゃんの可愛さはEDで爆発するので最後までご覧ください。
たつ

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