ジャッキーケン

デッドプール2のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
4.8
完璧すぎる現実改変映画!
完璧なタイムスリップ映画!
完璧なxmenフューチャー&パスト映画!
タイムスリップ系ヒーロー映画には傑作しかないということですね
2作目は傑作って法則のハードルを飛び越えている。

ヤクザなどの世界各国の犯罪者を大掃除するデップーの日常的なオープニングはヒーロー映画1作目あるあるのオリジンフラストレーションをかき消す2作目傑作の法則をまず押さえていて1作目のDMX精神を忘れていない
やっぱり犯罪者を殺しまくるデップーの姿を見るだけで幸せなんですよ

そこからのグウェンステイシーの悲劇に「この映画やっぱり正気じゃない」って思うし流石「ジョンウィック」で犬を殺した監督だけにシリアスに始まり007オマージュからの「正直なトレイラー」オマージュのオープニングはダニエルクレイグ版ボンドのクールなオープニングを彷彿とさせるかっこよさ
「プール デッドプールだ」はやっぱり「ボンド ジェームズボンドだ」のオマージュだった

カイルリースばりの唐突な登場を果たすサノスいやケーブルはウィンターソルジャーの腕をつけたジョシュブローリンで家族のためにファイヤーフィストを追うターミネーターとしてデッドプールたちの前に立ちはだかる、ガチムチな原作ケーブルとは違いスタイリッシュで激シブなジョシュブローリンは家族をストーンのために手放す父親サノスと父親ケーブルを重ね合わせるキャラクター性が恐ろしく素晴らしい
新しい父親アイコンはジョシュ・ブローリンで決まりだ

X-men、アベンジャーズ、ジャスティスリーグときてついにXフォースが陽の目を浴びることになるのだがここがもう今まで見た映画の中でも最高に笑えるシーンの連続で笑い泣きする!予告編であいつは何者だと騒がれたピーターやその他諸々のミュータントの活躍が本当に笑い泣きする愛しさ!ヒーローチームのお約束のぶち壊しっぷりが爽快だ。ブラックユーモアそのもの

前作のギャグをお約束のように合間にあるのがBTTFぽかったしドミノの幸運描写が映画のテンポをフル回転させる。ご都合主義を正当化させるドミノも最高のヒーローだった

触れすぎるとネタバレになってしまうから細かく言わないけどライアンレイノルズの中の人ネタも最高に面白いしこれはライアンレイノルズ映画の歴史そのものを改変するデッドプールの影響力
過去のライアンレイノルズを懺悔するための映画でもあったしこれであの黒歴史から解放されると思うと「よく頑張った」涙を流さざるを得ない

ネタとしての現実改変は笑えるけど真面目な展開を改変させるタイムスリップ要素は見事!あの現実のままで終わってたらありきたりだと思ってたから意表を突いたタイムスリップは新しい家族を得たあのキャラの心の変化が泣ける

前作の10倍面白い続編
近年のアメコミ映画や大作映画は予告編通りの展開には作らないようにするのが流行ってるのかサプライズな展開が多かった
ドミノはスピンオフ作って欲しい
ネタじゃなくてマジのファミリー映画だった。続編大好き人間は絶対好きになる映画