下品で下劣で最低最悪のクソ野郎のようでいて、実はめちゃくちゃ配慮が行き届いた映画。
掟破りの出演者いじり、スタッフいじり、他作品いじりは前作から引き続き健在で、ここまで掟破りだと、もうほかにやれることはないんじゃないかな。
作品名をそのまま出しちゃうパターンの笑いはひねりがないのであまり関心しないのだけれど、ストーリーの骨格自体が明らかに『ターミネーター』パロディー(デップーと共闘を結んだときのケーブル、なぜかそれまで着ていなかった黒革ジャン)だったのには、感心した。最後のあれは、『キャリー』かな?
そんなこんなで終始バカ笑いさせてもらったけれど、一方で、配役のバランスなんかは恐ろしく考え抜かれていて、作り手の知性が恐ろしくなってくる。