やわらかな餅

フィッシュマンの涙のやわらかな餅のレビュー・感想・評価

フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)
4.5
もしも、「なにこのグロ映画・・・可哀想。金でしか動かない大人最低・・・韓国気持ち悪い〜」みたいな感想しか生まれないのだとしたらかなり残念。
「ちょwww魚人間ってwww」みたいなスタンスで観るべき映画だと思うんだけどな。
そうやって観ていると、シュールな笑いに鋭い現代社会の風刺が合間ってバランスの良い映画だと思う。
展開が遅く退屈に感じたが、終わり方は希望が持てるし、まず笑える。とても好き。


公式のHPで監督のコメントが読めるけどかなり良いので最後の文を抜粋。

「パク・グという、このバカげた国で暮らすバカげた人物に意味を与え、その無力感に一矢を報いたいと思いました。そして魚に変身してしまった主人公というメタファーを通じて、私たちが暮らす変容し続ける世の中を描きたかった。さらに私欲にまみれた私たちが目を背けたがっている「真実」を明るみにひっぱり出し、まだ存在しているであろう「希望」をなんとかして見つけ出したかったのです。 クォン・オグァン」