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田園に死すのumikaのレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
4.0
描き直すたび厚化粧されていく過去も、そこから鮮烈に甦る記憶も、ずっと悪夢のようなのに、突然地続きの現実になる恐ろしさ。違う街で生きていても生まれ育った場所や親子のしがらみを断ち切れぬまま大人になっているということ?
シュルレアリスムの系統と言えば良いのか、演出も音楽も斬新で気持ち悪くて惚れ惚れする。挿入される短歌が世界観に溶け込んでしんと沁みる。とにかくかっこいい!これまでみた邦画の中でも特別に好き。
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