nanami

淵に立つのnanamiのネタバレレビュー・内容・結末

淵に立つ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

得体の知れなさという怖さが迫ってきて、でも最後まで行くと(特にアキエの)一つ一つの感情が分かるような怖さになってる。八坂は「天災のような避けられない暴力」という言い方を監督はされていたけど、アキエにも鈴岡にもその原因はあって、罪の意識を待つ事象があるという。ホタルちゃん自体が本当に不憫すぎる。

(あらすじ知って観たというのはあるだろうけど)何か起こりそうで怖い感じを突き詰めてる前半、八坂の川でのシーンが鮮やかだし、そこから転落するようにアキエ……
8年後は傷だらけでつらい。息子登場することでめちゃ面白い。

「淵に立つ」って、「心の闇を覗きこんで、でも闇に落ちたら戻ってこれないのでそのギリギリの崖に立っている」ということらしい。


その他
浅野忠信〜〜前半は正直、感情を押し殺した演技でよく分からないけどやはり、「小せえなぁ」のとこがすごすぎ。
太賀さんが良すぎる、、
筒井真理子さんを筒井真理子さんと初めて認識したけど…危うさと色気みたいなものが…
古舘寛治さんも同じ。一歩間違えればコントみたいになってしまう感じだけど絶妙に小さい人というか、誰にもあるであろう哀しい小ささみたいなものが妙に迫ってくる
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