淵に立つの作品情報・感想・評価

淵に立つ2016年製作の映画)

上映日:2016年10月08日

製作国:

上映時間:118分

3.8

あらすじ

郊外で小さな金属加工工場を営む鈴岡家は、夫・利雄(古舘寛治)、妻・章江(筒井真理子)、10歳の娘・蛍(篠川桃音)の三人家族。平穏な毎日を送るごく平凡な家族の前にある日、利雄の旧い知人で、最近まで服役していた八坂草太郎(浅野忠信)が現れる。利雄は章江に断りなくその場で八坂を雇い入れ、自宅の空き部屋を提供する。章江は突然の出来事に戸惑うが、礼儀正しく、蛍のオルガンの練習にも喜んで付き合う八坂に好意を…

郊外で小さな金属加工工場を営む鈴岡家は、夫・利雄(古舘寛治)、妻・章江(筒井真理子)、10歳の娘・蛍(篠川桃音)の三人家族。平穏な毎日を送るごく平凡な家族の前にある日、利雄の旧い知人で、最近まで服役していた八坂草太郎(浅野忠信)が現れる。利雄は章江に断りなくその場で八坂を雇い入れ、自宅の空き部屋を提供する。章江は突然の出来事に戸惑うが、礼儀正しく、蛍のオルガンの練習にも喜んで付き合う八坂に好意を抱くようになる。だが、ある時、八坂は一家に残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後。八坂の行方は知れず、利雄は興信所に調べさせているが、一向に手がかりはつかめない。工場では古株の従業員・設楽篤(三浦貴大)が辞めることになり、代わりに山上孝司(太賀)が新人として入ってくる。母を亡くして独り身の孝司は屈託のない人柄でたちまち夫婦の信頼を得る。だが皮肉な巡り合わせにより、八坂の消息をつかめそうになった時、利雄と章江は再び己の心の闇と対峙することになる―。

「淵に立つ」に投稿された感想・評価

まろん

まろんの感想・評価

3.6

平和に暮らす家族
そこに現れるひとりの男……
住み込みで一緒に暮らし始める……

何故?
いったいどんな理由があるのか?

そして最初は困惑する妻も次第に男に心を許していくようになる……

邦画独特のドロドロっとした感覚が終始続き…衝撃的な結末という言い方も当てはまるのか?いわゆる後味の悪い不快系には変わらない………いつまでもで心にモヤモヤってのが深く印象に残る映画
画角、質感、音声、どれも計算されてて、ずっと気持ち悪い。
でも気づいたら一気に観てしまってました。
全編を覆い尽くす強烈な違和感とディスコミュニケーション。色彩の使い方、カメラワーク(一瞬だけ手持ちカメラになるところ!)。散りばめられたメタファー。誰かわからないほど不気味な浅野忠信。ラストシーンの並び。罪を背負って生きるとは。謎解きはテーマに入っていないので全くスッキリできません。素晴らしい。こんなに興奮したのは「ゆれる」以来かも。邦画ならではの繊細さ。
masayama

masayamaの感想・評価

3.6
どうしようもない。

雑に言えば邦画っぽい間の取り方で
物語は進行していく。
なるほどなるほどと。

画の見せ方や言葉の選び方は好き。
かなり少人数。
浅野の凄味よ。

終焉に向かうとこで晴れる感じはするんやけど、
もうちょい機転欲しかった。
COME

COMEの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

こういう映画を見ると、自分とは程遠いな、と思う反面、自分の感情のどこかにもその一端があっていつ何時加害者や被害者になるかもしれない。
そう思うことがある。
そして映画を見るたびにいつもハッピーエンドの童話を思い出す。
例えばシンデレラ。ラストは王子様と幸せになるエンディングだが、人生はそのあとも続く。ハッピーエンドの向こう側。
この映画もそう、バッドエンドの向こう側がある。そういう意味ではとても衝撃的な終わりと言える。

この作品がなんでこんなにもダメージが多いか。
前半の言葉と後半の行動があまりにもかけ離れているからだろう。

・章江はプロテスタント(自殺は禁忌)→自殺しようとする
・章江は母グモの自己犠牲を肯定(天国に行けるという)→自分の娘を殺そうとしてしまう。
・サル型と猫型の話で自分はサル型だと思うと話す→自殺することで信仰心は無意味に近いものと感じる

もちろんそうなってしまうほどの衝撃だったのだろう。だから余計に重くのしかかる。

最後の暗転からの息遣い。最後まで盲目的な主人公を表しているように感じた。
黒い、むずかしい。
台詞は少ないが俳優達の存在感がもの凄い。
このスッキリしない所が想像を掻き立てられるし、深く考えさせられる。
一つ一つの台詞に隠された、約束や罪、考えれば考えるほど納得していくこの感じ、なかなか面白かった。
予告で、結構狂ってるのかな?って思ったけど割と静かで淡々と進む、でもずっしりと重いお話でした。
Kana

Kanaの感想・評価

-
うっかり最後まで見入ってしまった

えー!?まじか!!
ちょっとやめてよー!

っと思いながら
人間のいやーな部分を見たくなる

シーツのうしろに現れる姿が
もう
ホラーだわ

予想外に疲れる映画
肝心な所をことごとく省いていくという進め方で驚いた💨でもそういうの込みで好みでした(^^)

ある家族のもとに訪れた男、八坂(浅野忠信)は出所して間もない。見た目や振る舞いから長年の懲役がうかがえるほど規律が染み付いている模様…
が、実際今の彼の内心どうなのよ?と勘ぐりながら観ているタイミングで絶妙な河原のシーン!一気にホラー並みに怖くなる😨ええ?これってそういう作品だったの?って…笑

こんな浅野さんを観れた事が1番の収穫😆

物事が展開する度に、直前の彼らにどんな会話があったんだろ💦と隠された場面や解明されない事実がいくつもあるので妄想が好きな人にはオススメ^ ^

2018 1 日本映画専門チャンネル
浅野忠信は爽やかな役よりもイカツイ役よりもこういうジメーっとした薄気味悪い何考えてるのかわからない役がよく似合う。あの常にビシッとした上までキッチリしめたボタンと佇まいもすべて不気味。大賀良かった!
Yamashiro

Yamashiroの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

初めはどんな映画かと思っていたけど、八坂の口調が変わった瞬間に「とんでもない事が起きている」と気付いた。
それからずっと、目を離すことができないほど引き込まれた。

白いシャツとピンとした背筋が、後に八坂を思い起こさせるよう媒介していると理解した際も、上手いなと思った。赤色に変わったのは何故だろう?
他にも納得しづらい点はあるので、一旦考え保留。

終盤、水の中の描写が本当に美しく、蛍が生きようともがき、結果とは異なり水面へと浮き上がっていく様子が印象に残る。
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