淵に立つのはるちゃんのレビュー・感想・評価

殺伐とした空気の中を進んで行くこの作品は、とにかく重い。。。見終わって思ったのは、凄く疲れたが嫌いじゃないかな。


静かな地獄。
冒頭のオルガンから漂う不穏感。
八坂の登場シーンが一番怖かった。真っ白のシャツ姿で、こっちを見て立っていて引き画なんだけど不穏な存在感。
登場人物はみんなおかしい。八坂が来る前ですら、あの家族は違和感があった。好青年っぽい孝司の一言「俺、殺されてもいいっすよ」もおかしい。あの青年、絶対何かある。八坂のせいで崩れていった家族のようだけど実はもともと崩れていたんだと思う。