『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』が割と気に入っていて、この作品で撮影監督をした アンドリュー・ドロス・パレルモの監督作とのことで観てみました。
雰囲気は『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』とやっぱり似てます。
ずっと暗い。
暗いのは別にいいけど、内容が薄っーー。
どうしたものか……と思いましたが、途中から割り切りました。
これは、ティモシー・シャラメのプロモーションビデオだ、と。
そのつもりで観たら、なかなか良かったです 笑
2015年の作品なので『君の名前で僕を呼んで』で注目される以前の、ティミーが堪能できます。
ティミーはテレポート能力を持った少年ザックを演じてます。
アメリカの映画人って、異能の子どもを描くのが好きですねぇ。その能力で、人を助けるとか逆に悪さをするとかそういう展開じゃないから、どうしたいの?と困惑しきり。
特殊能力のある人をヒーローにしないのは、ある意味、斬新と言えるかも知れないけど。
ザックには同じ能力を持つ妹がいて、この兄弟は不幸を呼ぶ子として、長年、父から存在を隠されていました。
ザックは成長とともに、父に対して怒りとも諦めともいえぬ複雑な感情を抱くのですが、ティミーの陰鬱とした佇まいが、たまらなく美しかったです。
着てる洋服は、きったないヨレヨレのTシャツなんですけどね。
今世紀最高峰に麗しい(と個人的に思ってる)ティミーですが、見た目だけじゃなく、オーラをいい感じに隠せる演技力もすごく好き。
実際に彼とすれ違ったら、10歳ぐらい若返れそうだ。遠目でいいから、お見かけして若返りたい笑
本作、皆さんの評価がめちゃくちゃ低いだけあって、私も作品として未完成な印象を受けました。
が、ティミーの儚げな姿を90分楽しめると思えば、ファンは必見かと思います。
ストーリーとか全く無視して、ティミーだけ観て! 監督、すみません 笑